◎概要
頸部が過伸展により鞭を打ったように力が加わった状態を言います。特に停車中や徐行中に追突され、身体に加速の力が加わって重い頭部の慣性で頸部が後方に過伸展し、その反動でまた前方に過屈曲するといった形で起こることが多い。アメリカの整形外科医が命名したもの。
◎状態
受傷直後は興奮・緊張のためいたみをあまり意識せず、1日くらい経過して精神状態が落ち着くとともにツライという自覚が現れたり、いたみが強くなってくることが多い。状態としては後頚部のいたみをはじめ、上肢のいたみ・しびれ、熱感や脱力感、頭痛・吐き気・おう吐、めまい・耳鳴り、不眠、肩背部のこわばり、頸部の運動制限など様々です。